細谷功さんの『いま、すぐはじめる地頭力』集中講座に参加してきまし

紀伊国屋ホールで開催された「『いま、すぐはじめる地頭力』集中講座 細谷功地頭力 講演と演習」に参加してきました。
「いま、すぐはじめる地頭力」出版記念ということで、『地頭力(じあたまりょく)』という言葉を中心にその必要性を解説していただきました。
なので本からの話が中心でしがた、本に載っていない裏話も伺うことができました。


※が自分の感想です




■「いま、すぐはじめる」というタイトルへの思い(私の仮説)
読者が本を読んで学習を定着させる流れとして
1.本を読む→2.心に残る→3.実践しようと思う→4.実践する→5.習慣化→6.身につく
と数が増えるにつれて読者の記憶に残るものが減っていく
「3.実践しようと思う」ところで「あとでやろう」と「いますぐやろう」に分れるが、前者の人は永久にやらない。
なので作者の責任として「実践しようと思う」事を後押しできるように「いま、すぐはじめる」という言葉をタイトルにつけたそうです。
また、1冊目との違いとして1冊目を読んでよく理解できずに消化不良を起こした方や初めて読む方向けに具体的かつ実践的なことを書いたそうですがどちらも共通して伝えたいことは「結論から」、「全体から」、「単純に」ということから「ものの考え方」を伝えたかったそうです。


※勝間さんにしても、本を書いて終わりではなく「自分が書いたことをいかに実践してもらい、変化を喜んでもらうか」を課題にされているようにおもいますが、タイトルにその思いがこもっているとは思っていませんでした。
1冊目は読んだことがないので、これを読んでからの方が理解しやすいのかな・・・
そのうち(何て時はないけど)復習として読んでみたいと思います。




フェルミ推定の演習
途中でフェルミ推定の演習をしました。
その解説のポイントとして
1.「知的ファイティングポーズ」をとれるか
問題を見たときに目を輝かせられるかが重要。全く見当がつかなくても、そこで立ち止まってしまわずに考えるキッカケを探すために半歩でも前に進めるようになる。
2.とにかく制限時間で答えられるか
時間内に「何もわからない」と白紙の解答以外の答えが出せれるかが重要。どんなに中途半端でも答えを探すために考えることをあきらめない!!
3.「前提条件」を決めて前に進めるか
出題者や相手に前提条件を決めてもらうまで立ち止まるのではなく、自分で予測し前提条件を決めて前に進むようにする
4.情報がないときにどこまで粘れるか
たとえば日本面積が解らない時、ただ解らないのではなく自分の知っている知識から予測を立てられるようになる
(東京-博多間の距離に1.5倍して東西の長さを求めるとか、南北の長さをざっくりと予想するとか)
正確なことが重要なのではなく、おおよそでも予測を立てる事が重要だし、それを考えるのもまたフェルミ推定である
5.正確性でなくプロセス
でた答えが実際の数値に近いかが重要なのではなく、その答えに至るプロセスでどのように予想を立てて計算をしたのかが重要。
フェルミ推定では答えのない問題が正解のないまま出ることもあるので、正確性よりもプロセスと制限時間内に答えを出すことを重視する。


※自分は1からつまずいた。
昔は数学が得意で、問題を解くときはワクワクしながらといていたけど、その感覚をフェルミ推定でも持てるようになりたい。
1〜5全てを抑えられればいいのだろうけど、自分としては見当のつかないことに出合っても逃げずにいられる様知的ファイティングポーズをとれるようになりたい。




■「知らない」と「わからない」は大きな違い
「知らない」と「わからない」が同じ意味で教えられてきた。
知らないと思った瞬間にわからないと決め付けて思考が止まってしまう。そうではなく知らないは『スタートラインに立つ』ことであり知らないところから思考して答えを考える。
知識がなければ始まらないが持っている知識を使って、そこから答えを探す訓練をする。
今まで「ある程度の精度が出なければ答えを出さないほうがいい」という事を教わってきたが、これからは正確ではなくても限られた時間内で答えを出すことを求められ、その発送をフェルミ推定で学ぶことができる


※今回の講演でこの部分が一番印象に残ったような気がします。
いつも知らないから考えをやめてしまっている事が多々あるように思える。なので「物事をもっと深く考えられるようになりたい」と思うこともあるが、どうすれば深く考えられるかが見えていなかったので、そのキッカケがフェルミ推定だと思いました。
また完璧主義についても話をされていて、自分は以前よりも完璧にこだわらなくなったと思っていますが、無意識かではまだまだ「完璧な形で提出する」ことにこだわっていると思うので、いいかげんな人になるのではなく、途中で答えを出し間違っていることを恐れたりしない様に慣れたいです。




地頭力を鍛えるための心構え
人は時間に余裕があるから時間を大事にする感覚が薄いが追い詰められると仮説思考で考えるようになる。
例えば遅刻しそうになった時には到着する地点からどのルートで行けば間に合うかを考える。
人は本当に時間がなくなると後ろから考え出すことを知っている。


※この例は本の最初の方に載っていたと思いますが、自分には一番理解しやすい具体例だと思います。なぜなら常にこんな状態だし…
目的地から考えることをこの例題の様にすらすらと考えられるようになりたいです。




■自分のまとめ
普段自分が仕事などで感じていることが具体例とマッチする部分があり、改めることを多く感じることのできた講演会だと思えました
また宿題として
・全国にガソリンスタンドは何件あるか
・自分で問題を考えてみる
というのを出されました。
問題を解くだけでなく、生活の中で問題を探すこと(気づくこと)も重要でありおもしろいことだと思いました。
フェルミ推定はもっと勉強してみようと思いました。